好奇心の横断歩道を創る!

自分の思考をラバーダック・デバッグするためのブログ

複雑系やネットワークの理解に入門するための数冊

タイトル通り、数冊挙げる。自分が少しでも読んだことのある書籍だけで構成。生物・アイデア・技術などなどの発展と広がりについて、ある程度一般的な話が書いてある本をまとめた。上から順番に、私の中では評価が高い。

 

 

統計力学を勉強した時と同じような感覚を味あわされた教材。ある程度数式に強い人なら、懇切丁寧な説明に満足するんじゃないかな。値段は高い。

 

 

題名通り、アイデアがいかにして広がるかについて。

 

 

本書で「自己組織的臨界」と呼ばれる状態が、様々な現象に現れるべき乗則の背景にあるのではないか、などなど。

 

文章が複雑怪奇。よほど知能が高い人でもない限り、モデルを理解するのも苦労するはず。でも、世界の見え方が変わる感覚があった。話題の幅が非常に広い。

 

 

正規分布べき分布・対数正規分布が現れる実例と、それがどのようにして実現したのかを考察・想像する。かなり平易に理解できるように書かれている感じ。

 

上の、ひと・もの・ことの関係性をデータから解き明かす新しいアプローチ のほうのネットワーク科学を、数式を省いて要約したような感じの印象がある。

 

「ストック」と「フロー」で構成されるシステムを、連立微分方程式で表現したり数値シミュレーションをしてみたい人には、軽く読み飛ばす面白本としてありかと思う。

 

イノベーションのジレンマとか好きな人は面白いんじゃないかな。自己組織化と進化の論理とセットで読むと、頭の中で何かがつながる感じがすごくする。あと、翻訳本なのに文章が読みやすい。