好奇心の横断歩道を創る!

自分の思考をラバーダック・デバッグするためのブログ

いくつかのブラウザの使い勝手を、主観的に比較した記録

 

個人的なきっかけがあって、久しぶりにEdgeを触る機会があったのだが、そのとき、「あれ?使いやすくなった?気のせい?」と感じた。Vivaldi信者ではあるものの、「ブラウザを検討しなおしてもいいかな」って気分になったので、いくつかの候補となるブラウザを触りつつ、この記事を書いた時点におけるそれぞれの主観的評価をメモに残すことにした。まぁ、機能なんてのは、少しづつ改善されるものだから、半永久的に役立つ記事にはできないし、そもそも私一人の主観にもとづくものなんだけど。

 

対象のウェブブラウザ

この記事では、Chrome、Edge、FireFoxVivaldi、を比較対象とする。デスクトップ版のウェブブラウザの比較であって、モバイル版はここでは無視。

評価基準は、「私自身が何を求めているか」が全て。

 

OperaとBraveも含めようかと思ったが、

Operaに関しては、Operaを開発して運営しているノルウェーの会社が中国の会社に買収されたとかで、子会社は親会社の意向が反映されることが多いし、中国の企業は中国共産党の命令には基本的に従うものだから、なんとなく気持ち悪いと思って対象外に。Operaユーザーはもともと技術マニアみたいな人が多く、その手の人種の特徴として情報通が多いことがあげられる思う(ブラウザから吸収できる情報は、企業が個人を精度よくプロファイリングするには十分だと思う)。その人たちの多くが「一応Opera使うのやめよう」と思ったのであれば、難しいことはわからないけど、その流れに自分も便乗しておこう、というわけ。だからってアメリカならOKというのも意味不明なんだけどね.....

Breveを省いたのは、Braveが「仮想通貨好き・Braveのビジネスモデルに共感する」といった人向けのブラウザだと思っていて、現時点で使い勝手において、ほかのブラウザと勝負しようとしていない印象だから。モバイル版がYoutubeのバックグラウンド再生に使えるなんて話もあって、使い方次第では確かにChromeなどより便利な場面はあるものの、全体的な使い勝手で見ると、Chromeより明確に優れているという印象もなくて。

Safariはデスクトップ版を使ったことないから知らない。

 

 

主観的な評価

以下に、主観的な評価を記録していく。面倒なので詳細な説明はしない。評価は◎〇△×の4段階。

 

複数の検索エンジンの切り替えの簡単さ

Vivaldi

FireFoxChrome

△Edge

VivaldiFireFoxの差は、登録できる検索エンジンの範囲の差。Vivaldiになると、個人ブログのブログ内検索くらいまで登録できる一方、FireFoxはメジャーどころを一通り登録できるという程度。FireFoxレベルでも、大半のユーザーにとっては十分なスペックのような気もするが、上位互換があるならそちらを評価しようじゃないかと。ChromeDuckDuckGoと同じような方法で検索エンジンを切り替えられることが判明。ただ、検索エンジンの登録代わりと手間がかかったり。Edgeは、既定の検索エンジンからほかの検索エンジンに切り替える作業に、ブックマークで検索エンジンのページに飛ぶなど、余分なワンアクションを必要とするので、低評価。

複数の検索エンジンを併用することの意義については、私も過去に言及したことがある。ご興味あればどうぞ

rokabonatttsu.hatenablog.com

 

 

画像キャプチャ

VivaldiFireFox

〇Edge

×Chrome

拡張機能を含めずに評価した。拡張機能も含めると、また変わってくるかもしれない(画像キャプチャ関係の拡張機能を、私は知らない)。FireFoxはキーボードショートカットでキャプチャの機能が提供されている。これが素晴らしい。EdgeとVivaldiは、キャプチャ用のボタンが提供されている。Edgeはフォルダに保存したい時に手間が少し多くて、保存するフォルダを選べない分、VivaldiやEdgeより低い評価にしたが、(クリップボードに)コピーするだけならいずれのブラウザでも可能だから、〇と◎あいだに大きい差は無い。Chcomeにはデフォルトで画像キャプチャ機能が入っていないように見えるのだが、私が使い方を知らないだけなのか?

 

 

サイドバー・サイドパネル

◎Edge、Vivaldi

Chrome

FireFox

Edgeのコレクションが、OperaのMy flowと似た使い方もできて、個人的には好き。次々と思いついたことを片っ端からメモして、関連しそうな情報源・資料もURLで紐づけておきたい私のような人間にとっては、Edgeのコレクションは素晴らしい。Vivaldiでもメモを使えば似たようなことができる。VivaldiのメモとEdgeのコレクションは一長一短で、どちらのほうが素晴らしいとは言えない。Vivaldiメモの優位性は、フォルダの中にフォルダを作ることでツリー構造を作れることや、簡易的な文字列検索機能だが、メモにそのような機能を求める人ばかりではないだろう(私はよく使う)。コレクションの優位性は、ウェブページのURLを記録したときの見易さとページの開きやすさと、OfficeOnlineアプリとの連携のしやすさ。

Chcome、Edge、Vivaidiのサイドパネルは、好きなウェブページを登録することに対応している。昔はVivaldiにしか存在しない機能だったと記憶している。

ChromeVivaldiには「後で読む」ための専用の機能がある。

EdgeとVivaidliにはデフォルトですでに「翻訳機能」がある。翻訳精度はEdgeがGoogle翻訳レベル、Vivaldiの翻訳機能の精度はさほど高くない。ただ、ChromeとEdgeとVivaldiは、好きなウェブページをサイドパネルに登録できるので、翻訳の精度にこだわるならDeepLのページを登録しとけばよくね?って気がする。

Edgeにはデフォルトで電卓系の機能が2つある(電卓と数式ソルバー)。Colab Notebookをサイドパネルに登録して計算機として使うというパワープレーをしたことがある私としては、デフォルトで電卓系の機能が搭載されていることは高ポイント。

Chromeの、検索結果をサイドパネルに移行する機能は、ちょっと感動した。検索結果のリンクを開くときに、サイドパネル内ではなく新しいタブに開くのも、良い。

 

 

タブグループ

Vivaldi

〇Edge、Chrome

FireFox

タブ関係の機能は、いまだにVivaldiが強い印象。

EdgeとChromeにはアコーディオン式のタブグループがある(Vivaldiにももちろんある。Vivaldiでは、ショートカットキーと併用すれば、タブグループを作るのもタブグループ丸ごと閉じるのも、EdgeやChromeより楽)。アコーディオン式のタブ管理は、それがなかったころの感覚で見れば、かなり便利。

が、私の好みは、Vivaldiの「二段型」。タブが増え始めると、アコーディオンを伸ばしたり縮めたりする必要がないことの楽さが際立つ。使い始めてはじめてそのありがたみがわかった。そのうちメジャーなブラウザすべてにオプションで導入されるんじゃないかな。

Vivaldiの「二段型」と似た使用感は、Edgeの垂直タブバーやFireFoxのツリースタイルタブの拡張機能によって実現できる。拡張機能まで含めてタブグループ(FireFoxのツリースタイルタブはタブグループとは違うけど)の使い勝手を評価するなら、FireFoxもEdgeやChromeと同じくらい高評価。

 

 

タブタイリング・ウィンドウのスプリット

Vivaldi

Chrome、Edge、FireFox

デフォルトでタブタイリングできるVivaldiが高評価。拡張機能を使ったり使わなかったりしながら、複数ウィンドウを好きに配置することは、Vivaldi以外にもできる。が、すべてに共通してできることは、評価の対象にしたくないので。

 

 

広告をブロック

広告の中には作業中の集中力を著しく損なうものもある。拡張機能を含んで評価すると、どれも似たり寄ったりなので、拡張機能抜きの評価。

Vivaldi

×Edge、ChromeFireFox

拡張機能を入れさえすれば、横並びになるような項目なので、気にするようなことではないとも思う。

 

 

キーボードショートカット

VivaldiChrome、Edge、FireFox

どれかが優位という印象はない。強いて言えば、Vivaldiが、ショートカットの入力をカスタマイズできることぐらいか。どれもよくできていて、この項目で差が出るとしたら、好みや経路依存性が重要になるかと。

 

閉じたページ・履歴へのアクセス

VivaldiChrome

FireFox、Edge

 

 

後で読む的なやつ

pocketを使えば、後で読む的な機能は搭載できるが、そしてそれ以上は必要ないような気もするが、pocket以外の機能も含めて強いて評価するとこんな感じ。

VivaldiChrome

FireFox、Edge

まぁ、この項目は、好みの域を出ないと思われる。

 

 

Googleサービスとの相性

Chrome

FireFox、Edge、Vivaldi

これは言わずもがな。メインブラウザがChromeではない人でも、Google系のサービスを使うための専用のアプリとしてChromeを使う、という選択肢を検討したくなるほど。Googleアカウントを持っていて、いくつかのアプリを使っているなら(例えばカレンダーとGmailとドキュメントを使用)、Chromeはそれらの扱いに長けているので検討の価値あり。

 

 

Microsoftサービスとの相性

◎Edge

ChromeFireFoxVivaldi

これもまた当然か。メインブラウザがEdgeではない人でも、MS系のサービスを使うための専用のアプリとしてEdgeを使いたくなるほど。マイクロソフトのアカウントを持っていて、いくつかのアプリを使っているなら(例えばExcelPowerPointOneNote、いずれもOfficeOnlineを使用)、Edgeは検討の価値あり。

 

 

iPhoneアプリとの同期

◎Edge、ChromeFireFox

×Vivaldi

Vivaldiは、iPhoneアプリそのものがないからな

 

 

総合して、私が使いたくなる順(この記事を書いた時点の暫定)

1位:Vivaldi

私の中ではまだまだVivaldi優位のようだ。

 

2位:Edge

Chromiumベースになった」ニュースの時に一瞬試したことがあったが、その時よりも洗練されてきたように見える。あくまで主観的な見え方ではあるが。

 

3位:FireFoxChrome

使い勝手という意味ではこの順位。ただ、Chromeの開発元のGoogleが、Chromiumの発展に大きく寄与しているらしいので、Chromeと同じくChromiumuを改造したような立ち位置のVivaldiやEdgeは、Chromeを下に見る権利などないとも思ったり。

また、多様性を愛する私の価値観的は、レンダリングエンジンなるものが異なるFireFoxも応援している。拡張機能が独自路線なので、好きな人は好きだろうな。