繊細な方たちは、鈍感な人と比べてよく感じ、よく思いつき、よく考えるように見えます(主観)。そこで、そんな人たちがどんなアニメを好きになりそうか想像しつつ(超主観)、その結果を列挙していきます。私自身、比較的感じやすい性質なので、あながち間違ってないんじゃないかなぁ(ハイパー主観インフレ)。
タイトルを見てピンときた方は、おそらくこの記事が想定している方々です。アニメとの素敵な出会いの助けになれば幸いです。
なお、以下に挙げるタイトルは、自分が一通り鑑賞したことがあるものに限ります。あにこれβというサービスで高得点な順番(本記事アップ時)に並べました。あにこれβによる採点結果と、何かあれば感想を書いていきます。ネタバレは多少ありますが、作品鑑賞に支障をきたすレベルではありません。
それでは。
あにこれβの採点:90.8
絵がきつくて生理的に無理とか、そういう的外れな理由で観ないという選択肢は、この作品では許されません。実刑判決が下されます。シャフト制作。最後まで見てもいまいち分からなかった際は、公式キメ台詞「わけがわからないよ」を使うことが推奨されています。もちろんウソです。やや哲学的かつ男性向けの内容なのかな。個人的には激情版の方が一層好みでした。
②氷菓
あにこれβの採点:90.2
学園モノ、ミステリー、日常系?です。何から何までレベルが高い。さすが京都アニメーションといったところでしょうか。心理描写が緻密です。ちゃんと観ないと気が付かない。人のどす黒い感情をしっかり見せつつ、口当たりはまるでアイスクリーム(そういう意味の”氷菓”ではありませんが)。「データベースは、結論を出せないんだ」に込められた感情に心当たりがある方も多いはず。「私、気になります!」はそうでもないかな。彼女はたぶん、何かしらの病気です(笑)。日常の中の謎や、二度三度ひっくり返される快感が好みなら、ぜひどうぞ。
あにこれβの採点:87.8
キャンプでほのぼのな”きらら系”。主人公のリンちゃんのソロキャン好き、友達のなでしこのうっとうしさを華麗にかわす姿、なんだかんだで心を開いて仲良くなる感じ。微笑ましいような羨ましいような。※注意:シーズンオフのソロキャンを実写化すると、レベル90以下の方は決してほのぼのできません。(当方調べ)
あにこれβの採点:87.2
ゆるーい雰囲気アニメ。セロトニン(時々オキシトシン)系の多幸感アニメです。ほっこりしたい、癒されたい方へ。うつ病の治療ができそうなレベル。この作品に関しては、ストーリーとかどうでもよいのです。
⑤聲の形
あにこれβの採点:85.7
これに関しては原作の方が好みなのですが。主にえげつなさが。序盤のいじめ描写がやたらリアルとか、皆のわだかまりを最後まで無かった事にしないとか。映画では、京アニの山田監督らしく(?)登場人物を全肯定するスタンスが感じられるかと。登場人物ほとんどを嫌いなのに結構感動した。不思議だーこれを恋愛映画だというのは浅はかすぎると主張したい。
⑥さよならの朝に約束の花を飾ろう
あにこれβの採点:85.2
岡田真理監督の感性の鋭さが存分に生かされています。分類するなど恐れ多いのですが、あえてするなら親子愛についてなのかな。感動系。P.A.works。説明的なセリフとか、ほとんどありません。場面場面を切り取って、それでおしまいなので、話を追うのが難しい人もいるかも。ただ、説明しないスタイルにも理由があります。想像力豊かな方ほど感動するのではないでしょうか。親子関係が悪くなければ。
あにこれβの採点:83.2
この作品の主人公は「雨」です。お天気の雨です。甘くはありません。45分程度の短編映画だったと記憶していますが、リアルな世界よりはるかに美しい画面に息を飲みますから、体感としては5分程度です。それはさすがにあり得ない?いえいえ、世界5分前仮説という最終兵器を使えば矛盾はありません。
ごめんなさい。ふざけすぎました。いたるところにメタファーをぶち込んできます。それを拾える感性があれば、きっと感動します。最後の二人のシャウト、大好きです。新海誠。
あにこれβの採点:81.6
演出などの癖が強いので、見る人を選びます。ビッグファイブでいうところの開放性が高い人向けかと。ハケンアニメのモデルと噂の幾原邦彦監督です。彼の感性の鋭さと洞察の深さは、異常です。オウム真理教などの危険カルトに対する考察としても、かなり的を射ている気がします。大雑把なマスメディアが言っているほど、物事は単純じゃないんだよ、すべてつながっているんだよ、と。「愛してる」とは何なのか、私はこれを見て学びなおしました。PVだけ見るとつまらなそうだったのが懐かしい。
あにこれβの採点:81.0
コミュ障あるあるをぶち込みつつ、切ない恋愛もの。主要な登場人物がみんな魅力的でやさしい世界なので、よいのではないでしょうか。
あにこれβの採点:81.0
ガラス越しのごとき透明感ある画面がとても綺麗です。感情表現、心理描写、マジすげぇ(語彙力)。気持ちの動きを表現することだけのに特化した感じ。ここまで丁寧に描かれた作品を私はほかに知りません。みぞれ覚醒後のオーボエソロ、繊細な心を明るいふるまいでマスクし続けための希美のため息、圧巻でした。音周りがファンタスティックなので、映画館で見ることができない今、静かな部屋でヘッドホンして鑑賞したいものです。できることならな!(泣)
⑪色づく世界の明日から
あにこれβの採点:80.5
PVが一番好きでした。本編よりも。面白くなかったわけではありませんよ。私も世界から色を失った経験があります。彼女ほど恵まれた友人関係を作れる人は少ないんですけどね。ファンタジーだからOK!
背景きれーだなー。P.A.works
あにこれβの採点:75.5
”鈍感な世界を生きる敏感な人たち”の為のアニメの代表格です。(もちろん某書籍のタイトルのパクりです。ごめんなさい。あまりに素敵な言い回しだったのでつい。)
「そうそう、孤独感ってそんな感じだよね~」だったり、「チセ好き!結婚して!」だったりでした。魔法なファンタジー。天才的な演技とラジオなどの独特な語り口でおなじみ、チセ役の種崎さんも、敏感な方なのかな?と勝手に思っております。原作ヤマザキコレさんは、間違いなくハイセンシティブです。
あにこれβの採点:72.9
見る人を選びます。潔癖かつ繊細な人の気持ちがわかる方のみ楽しめます。会話劇、無表情+感情的な声、緻密なストーリー。登場人物の特殊能力を組み合わせることで物語が動いていきます。すばらしい。相馬菫ファンは、終始、切ない気分を持て余すのではないでしょうか。中高生の会話じゃないんだよなぁ(べた褒め)。
以下簡略。
⑭さらざんまい
あにこれβの採点:70.1
あにこれβの採点:66.5
⑯ユリ熊嵐
あにこれβの採点:62.3
以上!たったこれだけ書くのに3時間半かかってる。恨めしや~。
またいつか。