好奇心の横断歩道を創る!

結論とは、考え疲れたときに至る場所である

男と女の、恋愛や結婚に関係する本能は、こうなっているのかも

※意図的に複雑性を排除した偏った説明を行いますが、それは、本来複雑な事象を簡潔に説明するためです。多面的な事実の一側面を説明するものだと思ってください。それに、「状況証拠はそこそこあるものの、物的証拠がない刑事事件」のような内容ですので、話半分に読んでほしいです。マジレスは求めていない。

 

「進化の過程で、男が若い女を求めるのは長期的関係を作ったときにたくさん子供を産めたから」とか「女が金持ちの男を求めるのは金が権力の指標であって、女が子供を残すには権力ある男とセックスするのが適応的だったからだ」とか「美人やイケメンがモテるのは遺伝子の優秀さを連想するから」とか「男はモテる女から興味を失いやすく、一方の女は、モテていると評判の男により強い興味を持つ。」とか、そんなありふれた話は避けます。つまらないし、分かりきってるから。

 

アルファオスに該当する男とイケメンは、バラマキ戦略をとります。ヒエラルキーの頂点に立つということや美しさは、”遺伝的優秀さ”の強力な指標として女に認知されます。要はモテるのです。そして、モテる男は、わざわざ尽くさなくても女が寄ってくるのですから、沢山ヤることヤります。モテる男にとっては、子育てに時間を使うより女を口説くほうが遺伝を後世に残すためには有利なため、子育てに比較的協力的だったとしても、優先順位は セックス > 子育て になります。

女の立場からすれば、”優秀な遺伝子”を交尾で手に入れることが重要です。しかし残念なことに、アルファオスやイケメンが子育てに時間を使いたがるとは限りません。子育てにはとても手間がかかるというのに(人の本能が形作られてきた長期間において、女が男手を使わずに子育てを完遂することは困難を伴ったことでしょう)。女は、子育て用の男を調達する必要があったはずです。都合のいい男の調達方法は、子育て労働の見返りにセックスに応じるというもの。ただ、女はアルファオスやイケメンの子供を妊娠したいので、自身が妊娠しずらいタイミング(まったく妊娠可能性のないタイミングというのは、ほとんど存在しないらしいですが)で子育て用の男とセックスし、妊娠しやすいタイミングで遺伝子用の男とセックスし、生まれた子供は子育て用の男を利用して育てます。子育て用の男は、生まれてきた子供が自分の子供の可能性もあるので、ばら撒けない限りは子育てに協力しておくのが、遺伝子を残すための合理的な戦略といえるでしょう。寝取られて興奮する男が一定割合いるのも、このように考えれば説明可能かもしれません。つまり、子育て用の男としてある意味優秀だから、寝取られて興奮する戦略が現存できたのかもしれません。

 

女が付き合う相手や結婚相手にやたらと高望みするのはなぜか?女が厳選戦略をとってきたからというありふれた説明だけでなく、以下のような説明も可能だと思います。

女がパートナーの男に高望みするのは、アルファオスやイケメンとセックスしたいからです。優しい男や誠実な男(=子育てに協力的な可能性が高い男)を好きだといいつつ、結局金や顔を重視する(ように見える?)のは、比較的厳密な一夫一妻制が浸透した現代社(いうても10%程度の女は托卵してるらしいですが)になった今でも、「遺伝子用の男と子育て労働用の男が同じでなくても構わないという」女の本能の現れなのです。

優しい男が欲しいのは本当。でも優しければ好きってわけではないし、セックスしたいのはやさしさと関係なく成功した男やイケメン。

これが本能的に偽りない感覚と思われます。「子育て係の優しい男を、妊娠しづらいタイミングでセックスに応じることで調達する。それが成功すれば、排卵の時期に遺伝子用の男とセックスする」という暴挙に出たとしても、全く不思議ではないのです。状況証拠として、特定のパートナーがいないときほど一途な男を求めるのが女の性質だ、なんて調査結果があったりしないかしら。

女がパートナーの男に金銭面で高望みするのも、当然です。なにしろ金を稼げるというのは、地位の象徴としてアルファオスを連想する部分でもありますし、子育て用の男としても優秀なのです。

 

男が権力志向なのも当然です。権力が女を引き付け、多くの女とのセックスを可能にするからです。子殺しがあった時代や身分差別が激しかった時代は、権力者の男と定期的にセックスしておくことで、生まれた子供が殺される心配がなくなるし、子供も優遇されるかもしれません。

権力闘争に敗れた男は、次善の策として優しい男に転身し、子育て用の男として女に雇用されます。子育ての報酬は受精する確率が低いセックスです。多くの哺乳類は周囲の雄にもわかりやすい発情の合図があったり、発情の季節があったりする一方、人のメスは排卵のタイミングをオスに隠すのがとても上手く、特定の季節に発情することもありません。

女は狡猾で当たり前。肉体的に弱いものが要求を通すためには、狡猾さを身に着ける必要がありますから。

 

 

一部の男に処女信仰が存在するのは、「托卵を避けるため」あるいは「処女→若い→子供をたくさん産むチャンスがある」という連想を本能的にしているからかもしれません。処女信仰や若い女の子好きは、一夫一妻制や一夫多妻制の条件下の男にとって、適応的な戦略です(乱婚では関係ない)。

ちなみに乱婚がベーシックなチンパンジーの世界では、子育て経験の豊富な年増のメスがモテるそう。一途さを求めることが困難すぎるおかげで、子育ての上手さが相対的に重視されるということ。男の若い女好きは、浮気がありつつも、一夫一妻や一夫多妻に近い制度を長く経験したから、かも知れません。

 

 

外部と行き来が簡単ではない集団において、権力を手に入れるための手段の王道の一つは、暴力もいとわない姿勢を見せることです。ナルシスティックでサディスティックな男がモテているのを見て首をかしげる人もいるかもしれませんが、アルファオスを求める女の本能だと思えばさほど不思議ではありません。

ところで、若いときは悪そうな男やイケメンが好きだったけど、年を取ってからは優しい男が一番だと気づいた、などという、Never IKEMENな優男たちからすればやるせない話がありますが、これも上記のような内容を踏まえれば不思議ではありません。つまり、「若い時(=同年代の平均的な男と比べて相対的にモテる時期)には、アルファオスやイケメンの気を引くことができるのでそちらにセックスの機会を求める(その間は放っておいても子育て用の男にも尽くされる)。年を取ってモテなくなってくると、立場の弱い子育て用の男を選ぶようになる」という本能が備わっている可能性があるのです。

 

 

 

着想の元ネタになった主な書籍

精子戦争

・なぜペニスはそんな形なのか

・性の進化論

・性欲の科学

・政治をするサル