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ポスト・ケインズ派の消費者理論に、無差別曲線を無理やり適応してみたら、たぶんこんな感じ。

 

新古典派系列の主流派経済学との対比や、主流派の使う無差別曲線の議論のうさん臭さを理解する一助として。ポスト・ケインズ派の消費者理論に、無差別曲線を無理やり当てはめてみた結果の提案を記録する。

 

 

ポスト・ケインズ派とその消費者理論について

ポスト・ケインズ派の消費者理論ってのは、この記事にまとめてある。言葉の使い方もこの記事に準拠。

rokabonatttsu.hatenablog.com

日本語でもっと良い記事あるかもしれないけど、どうなのかな?

 

(日本では?)少数派だから、情報が少なくて勉強しづらいんだよなぁ。ポスト・ケインズ派って。

(現代貨幣理論(MMT)はポスト・ケインズ派の影響を強く受けていると言える。「ポスト・ケインズ派の中でも”ファンダメンタリストケインジアン”だなんて呼ばれてるグループから、機関投資家のウォーレン・モズラー氏の財政周りの実務の知識を受け入れた人たちが、現代貨幣理論を生み出した」と思われる(私の勉強した範囲ではそんな気がするだけ。実際のところはどうなのかわからん)。現代貨幣理論に関しては、ネット上でバズったお陰か、本もネット記事も割と豊富。豊富だけど、厳密さを求め始めると、玉石混交。)

自分が読んでよかったと思う、ポスト・ケインズ派の図書はこちら。

bookmeter.com

bookmeter.com

 

 

この記事では、ポスト・ケインズ派の消費者理論を無差別曲線で表現します

下の画像、「無差別曲線はこんな感じになると思う」ってものを図示してる。間違ってる部分は、見つけ次第直して更新する予定。「ここが間違ってるぞ」とか「ここはたぶん違うよ?」みたいなことがあれば、記事の下の方で”コメントする”ってボタンがあると思うので、そちらからコメントくださると、中の人が喜びます。

以下の画像のニュアンスは、ポスト・ケインズ派の消費者理論を知っていないと、何が何だかわからないと思う。すべての画像において、黒塗りの領域は効用が最大の無差別曲線を意味する新古典派系列の経済学とは異なり、ポスト・ケインズ派は、「これ以上の財の消費は効用を増やさない」という領域を考える。「食べきれない量の食品の消費は効用を増加しない」という常識的発想があるためだ。

 

 

ポスト・ケインズ派の消費者理論を無理やり無差別曲線で説明した図一覧

①近い階層に属する異なる必要性X,Yの「無差別曲線のようなもの」

必要性XとYの「無差別曲線のようなもの」
説明の無い直線・曲線・黒塗り領域が「無差別曲線のようなもの」である

ポスト・ケインズ派は、「異なる必要性を満たすための2種類の財の欲求は、お互いを代替できない」と考える。そのため、厳密な意味では、異なる必要性にまたがる無差別曲線は定義されない。

 

 

 

②優先順位が大きく異なる必要性X,Yの「無差別曲線のようなもの」

優先順位が大きく異なる必要性X,Yの「無差別曲線のようなもの」
点・太直線・黒塗り領域が「無差別曲線のようなもの」である



 

 

③同じ必要性を満たすための2種類の財x0,x1の無差別曲線

同じ必要性に属する一長一短な財x,yの無差別曲線
説明の無い曲線・黒塗り領域が無差別曲線である